認印とは本来、目を通しました、確認しましたという意思を示すための印鑑です。役所での書類請求をはじめ、宅配便の受け取り、回覧板などにも使用し、多くの人の目に触れる印鑑なので、実印、銀行印とは別に認印を用意することをおすすめします。
認印選びのポイント
サイズ
サイズとしては、銀行印よりも少し小さい10mm〜13mmほどのものが多く使われています。ただし、ビジネスで使用する場合は、上司が使っている認印の大きさよりも小さいサイズを選ぶようにしましょう。入社したばかりなのであれば、10mmほどのものが無難です。部下がいる立場であれば、部下が自分よりも小さいサイズを使えるように、大きめのものを用意するようにしましょう。
素材
印鑑の素材などは特に気にする必要はありませんが、お手頃価格で購入できる柘植や、上品なツヤのある黒水牛などが、よく選ばれています。また、おしゃれハンコと呼ばれるカラフルなものや、スワロフスキーで飾り付けたもの、キャラクターが描かれたものなど、実印や銀行印に比べ自由度の高い認印だからこそのデザインのものを選んでいる人もいます。
書体
書体は、署名がなくても、誰が押したのかが分かるくらいのものが向いています。一般的で読みやすい古印体(こいんたい)か隷書体(れいしょたい)を選ぶと良いでしょう。ただし、実印とは違い、認印はいくつ持っていてもいいものなので、2本目を作るのであれば、読みやすさよりも、好きな書体を選んで作っておくのも楽しいかもしれません。
認印にはシャチハタを
実印や銀行印よりも使う頻度の高い認印は、朱肉をつけずに何度も押すことができる、シャチハタを使うのも良いでしょう。
しかしシャチハタは厳密に言うと、印鑑ではなくゴム印に分類されるため、実印、銀行印に使うことはできません。もちろん、さまざまな契約書類などにも使うことはできません。認印だからこそ使うことができるのが、シャチハタだと言えます。
シャチハタには、普通の印鑑と同じくらいのサイズのものもあれば、ストラップがついたミニサイズ、ボールペンと一体型になっているものなど、たくさんの種類が作られているので、ご自身の使いやすいタイプを選んでみると良いでしょう。
実印や銀行印にはこだわりたいけれど、認印は安く済ませたいと思っている方は、通販で印鑑を探した方が、手頃な値段で好みのものを見つけることができます。職場ではなく、個人で使用するだけであれば、100円均一などで買える、プラスチック素材のものでも十分です。